『サクラマス2024』の見どころ

好評発売中の『サクラマス2024』。

去りゆく2023シーズンは、数年ぶりにサクラマスの遡上数が回復、とりわけ大型でウエイトのある鱒が多い年なりました。

巻頭特集はそんな昨シーズンを反映した『70三重奏』。米代川、黒部川、手取川でキャッチされた大鱒の模様を、数年ぶりに複数お伝えすることができました。中でも昨年末に急逝された西村雅裕氏ゆかりの釣り師たちが、追悼の思いを込めて米代川で奮闘し、見事72㎝の鱒を手にした記事は、ぜひご一読してほしいです。

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続いて「ツ抜け達成の次世代釣り師」では、今シーズンツ抜け(10尾以上)のサクラマスを手にした若手アングラー二人の行動の軌跡をクローズアップ。一方「釣り歴40年超 ベテランアングラーの引き出し」では、長年の経験から導き出された戦術を、今期の実釣をもとに徹底解説。いずれも即役立つノウハウが満載の小特集です。

 

続いて『それぞれの2023』では、全国主要河川や北海道の海サクラの模様を実釣レポート。こちらも型がきわめてよく、70㎝にまでは及ばないものの60㎝台後半で4㎏前後の鱒が数多く登場しています。『サクラマスギア2024』では、新シーズンのニュータックルを紹介。今期は例年に比べて製品の数はかなり少ないものの、開発に十分な時間をかけたアイテムが多いのが特徴。開発のエピソードなども交えながら紹介しています。

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『最新の水産研究、漁場管理の現場から』では、秋田県米代川での研究例を佐藤正人氏が特別寄稿。系統に配慮のないヤマメの放流は、却ってサクラマスへの影響が大きいことを、水産学会に発表した研究結果をベースに分かりやすく解説しています。また、激流の大物で有名な黒部川からは、内水面漁業組合の新田生氏が、サクラマス増殖の難しさと、試行錯誤の末にたどり着いた黒部川独自の方法などを紹介してくれました。

特集2は、昨年末に急逝された西村雅裕氏のつい特集。『シャローミノーイング』『曲げて獲る!』など西村氏のサクラマスフィッシングを振り返りつつ、生み出した名竿の数々、愛用の道具、本誌取材での実績などを紹介。最後には、ゆかりの方々に、西村氏とのエピソードや追悼の言葉を語ってもらい、故人を偲びました。

来るべく2024シーズンに向けての足がかりになれば幸甚です。

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