そろそろ今季も幕を閉じる頃、釣り場ではあちこちに秋を感じさせるものが、点在していた。
ナナカマドはバラ科の落葉高木で、比較的標高の高い場所でよく見かける。秋になると紅い実が美しい。北欧などでは、魔除けにされているとか。
アケビは、茎が蔓になって巻き付く落葉低木で、藪漕ぎの時には少々邪魔な存在。でも、秋になると紫色の大きな果実を垂らし、その存在感を主張する。この実が割れる頃に、大きな鱒が渓流の浅場に顔を出すという釣り師もいる。
栗は、もう少し秋が深まってからと思う人もいるかもしれないが、9月の渓流を歩いていると落下して、割れた実をよく目にする。食したことはないが、試した人の話では、けっこう渋かったそうだ。
秋と言えばススキ。イネ科の植物で、秋の七草にもあげられている。動物の尾に似ていることから「尾花」という別名もあるが、風に揺られるススキを見ていると、もうすぐ禁漁だなと、しみじみ思う。
The following two tabs change content below.

トラウトフィッシングマガジン「Gijie」編集部より、取材日誌や最新情報をお届けします。

最新記事 by gijie (全て見る)
- 「広河原里山フェスティバル」に参加して - 2023年9月21日
- Foxfire『ミルクの中のイワナ』上映会 - 2023年9月12日
- 猛暑の夏、日川の尺イワナ - 2023年8月15日
- 源流イワナに心酔する夏 - 2023年8月9日
- patagonia 2023秋冬 注目のNEW PRODUCT - 2023年8月7日