今回は、1997年11月に発売された12発号(No.2)です。
創刊号に続いて、ルアー&フライの比率は6対4程度。巻頭特集もフライフィッシングでした。
表紙も続いてスタジオ撮影で、今号はフライとミノーをバランスよく配置したシンプルな構図。ちなみに、このミノーは、トラウトマンなら誰でも知っているタックルハウス社の「ツインクル」。ご存知のように国産初の量産型ミノーです。
特集は「実験! スプーンのカラーテスト」。ジャクソンのルアー開発担当である河西幸彦氏にご協力いただき、山梨県都留市のホリディロッヂ鹿留(現FISH ON!鹿留)で実施しました。方法は、ゴールド対スプーンのような対照的なカラーの同じスプーンを、2人のアングラーが同時に50~80回キャストして、どちらのカラーにヒットが多いかを競うというもの。釣り人の腕で釣果に差がつかないように、ポイント、攻略レンジ、リーリング速度は、極力同じにしました。結果は、「曇天時にはゴールド」「日中は黒」などの、定石カラーに、ほぼ軍配が上がりました。取材は早朝から夕方までかかり、この日のキャスト回数はゆうに700回以上、過酷な取材でもありました。
また、注目のルアー記事は、飯田重祐氏による「北本内川 秋の経験」。やや増水の雨模様の北本内川で、ヤマメの着き場をダイレクトに攻め、見事尺上ヤマメを手にしています。さらに、ディープダイビングミノーで底を擦り、煙幕を立てるようにしてヤマメを狙うという、ややユニークな戦略を紹介したのが「ディープダイバー煙幕釣法」。アングラーは、小林厚治氏、小林良治氏で、写真は良治氏が掛けた36㎝の雄ヤマメのランディング・シーン。ネットを持っていなかったため、ロッドを口にくわえ、リーダーをたぐり寄せたのが印象的でした。
その他、電車で釣りに出掛けるバックパッカーの釣りを紹介した「各駅停車のルアーフィッシング」(アングラーは当時UFMウエダ社に勤務していた安達俊雄氏)、連載生粋のトラウトたちでは、蝦夷イワナの降海型であるアメマスを紹介しています。
今回久しぶりに読み返してみて、ボトムノックやピンスポット攻略など、当時と攻め方があまり変わらないことに驚きました。
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