ホームページを開設した記念として、日頃から問い合わせの多い本誌創刊号から今日までの足跡を、簡単に振り返ってみましょう。
今回は、1997年9月に発売された創刊号(No.1)です。
創刊当時は、現在のようにルアー専門ではなく、フライフィッシング6割、ルアーフィッシング4割程度のルアー&フライのトラウト専門マガジンでした。ちなみに、ルアー中心の雑誌となるのは、創刊から3年後ぐらいからです。
表紙は、スタジオ撮影で葉っぱから落ちそうなフライにミノーが関心を示し、水面に写ったアングラーがそれを見守るいう、なかなか凝った構図です。ちなみに、このミノーは、往年の芦ノ湖で一世を風靡した「キクチミノー」。この頃から、ハンドメイドミノーを大きく誌面に取り上げていました。
特集は「本流のミノーイング攻略」。アングラーは西村雅裕氏。当時はまだ本流のミノーイングがそれほど盛んではなく、そのノウハウを西村氏が分かりやすく解説しています。ロケは7月の暑い日で、川は栃木県の箒川と福島県の伊南川、檜枝岐川。状況は極めて厳しかったと記憶していますが、西村氏がメモリアル写真館にもアップされた尺上ヤマメを釣り上げ、無事終わりました。
また、後にヘビーシンキングミノーを世に広めた平本仁氏も登場していますが、この頃はまだスプーニング中心でした。ロケはやはり夏で、秋田県の雄物川水系だったと記憶しています。その他「エキスパートに釣戦!」というコーナーがあり、初心者や中級者が、その疑問点をフィールドでエキスパートに質問するというのが企画趣旨。第一回は、エキスパートに飯田重祐氏が登場していますが、その生徒役がなんと本誌でもおなじみの道産子アングラーである石川学氏。当時はまだ東京に在住していました。
その他、在来魚を種類別に紹介していく「生粋のトラウト」。「傑作フライパターンの歴史を辿る」などの連載ものも多く、トラウト専門誌としていろいろな情報が集められています。
今から約20年前の創刊号。久しぶりに読み返してみましたが、当時の編集の様子を懐かしく思い出しました。
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