今回は1998年の3月に発売された4月号(No.4)です。
表紙はスタジオ撮影で、ローリング系トラウトミノーのパイオニアであり、サクラマスのプラッギングで一世を風靡した『ブラウニー』が、クラシカルなドライフライと一緒に配置されています。
特集はルアー&フライの総力特集で『ビッグトラウトたちの8レイク』。中禅寺湖、芦ノ湖、田子倉湖、本栖湖、奥利根湖(矢木沢ダム)と著名な釣り場が軒を連ねますが、素波里湖、七ヶ宿ダム、十二湖など、あまり全国誌には取り上げられることが少ないリザーバーも紹介されています。湖のフライフィッシングの第一人者である白石健一氏が釣り上げた田子倉湖の大イワナは一見の価値があります。
注目記事は、寒狭川の『解禁直後のダウンクロスミノーイング』。アングラーは笠原史訓さんで、後にドリームウイル社から発売された名品『エルフ』のルアーデザイナーです。その他、当時は1月解禁だった宮城県江合川の低水温スプーニングの記事や、公表連載『実績ルアー誕生秘話』では、かの則弘祐氏が『ブラウニー」開発の裏側を寄稿しています。
今こうして見返してみると、トラウトルアーというジャンルが定着するまでの過程を見ているような気がして、当時のアングラーの皆さんの情熱に頭が下がる思いです。
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