Gijieの足跡VOL.6 〜No.6(1998年7月号)〜

今回は1998年の6月に発売された6月号(No.6)です。

表紙は、アワビ貼りスプーンのパイオニアであるワタナベ商会の『バッセル』。夏をイメージした青空と森を背景に、シェルスプーンの存在感が強調されています。『実績ルアー誕生秘話』のコーナーでは、渡辺輝氏がアワビ貼りスプーン誕生の秘密を、当時の芦ノ湖の様子とともに語っています。

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特集は『渓流ミノーイング完全テキスト』。登場アングラーは、パームスの飯田重祐氏。特筆すべきは、サブタイトルに「ドリフトとリーリングの使い分け」とあるように、ドリフトの釣りが大々的に紹介されたことでしょう。ここから、後のフライフィッシング的ルアーフィッシングが始まる訳です。取材地は信州木曽福島の開田高原。ルアーの苦手な浅いポイントを、ドリフトの釣りを駆使して難なく攻略する飯田氏のテクニックに、記者も舌を巻いたものです。

「ドリフト・ミノーイング」という言葉も、この特集から生まれた。
「ドリフト・ミノーイング」という言葉も、この特集から生まれた。

注目記事は『リトルカナダのボート&ショアゲーム』。利根川源流は矢木沢ダム(奥利根湖)を舞台に、彼の地のレイクキーパーとして知られる高柳盛芳氏とともに紹介しています。同行取材の最後にキャッチされたニッコウイワナは、今となってはとても貴重です。その他、栃木県鬼怒川水系のストラクチャー・ミノーイング、青森県浅瀬石川のヤマメ、ワカサギ接岸期の芦ノ湖攻略など、盛りだくさんです。

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なお、本誌は、この号から解禁シーズンのみ月刊で、オフシーズンは隔月刊と、やや変則的な刊行方式になりましたが、後にルアーフィッシング中心の雑誌へと変貌する方向性が、この号あたりからかいま見られます。

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名品ルアー誕生秘話

トラウトルアーフィッシングの歴史上に名を残す名品ルアーの誕生秘話を、開発の裏話を交えて紹介する

創刊1997年に釣れたヤマメ

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1997年のGijie創刊から編集部が出会った、思い出に残る大物たちや希少な魚たちを紹介する