「広河原里山フェスティバル」に参加して (写真と文◎若林匡久)
京都府北部の広河原地区は、清流桂川の源流に位置する風光明媚な場所。ここでは地元住民が主体となって毎年夏に『広河原里山フェスティバル』が行われている。未来を担う子供たちを中心に、地元の豊かな自然に親しんでもらうことを目的としており、地場産の鮎の掴み取り体験や釣り教室など、様々なアクティビティが楽しめる。本イベントに参加しているアウトドアブランド、フォックスファイヤーの松下洋平氏に誘われて、私は今回初めてこのイベントに参加した。
当日の広河原は、今夏を象徴するような曇ひとつない晴天に恵まれ、山の緑が一層引き立ち、渓から吹く風は暑さを和らげてくれた。イベントでは、桂川流域の環境保全活動を行なっている「ウッドスティック桂川を守る会」の奥居正敏さんや関係者の方々に温かく出迎えていただき、川の専門家、窪田講師と川魚の取り方や注意点を子供たちに教えるお手伝いと、お昼のトークショーを担当させていただいた。子供たちの目の輝きに感動しつつ、とても貴重な体験をさせてもらったのと共に、奥井さんたちの「在来種保護のための水辺作り」のお話しも大変勉強になった。
その後、少しの時を桂川で釣りを楽しんだ。管轄の上桂川漁協では、原種アマゴを保護するため、源流域は禁漁となっている。その他キャッチ&リリース区間の設置、ゾーニング管理もしっかりしている。さらに川に魚礁を入れるなど、あらゆる魚たちへの配慮は私の地元である山梨でも取り入れるべきものが多々あった。午後は、川に入り急遽、私主催のドラゴンフライ(トンボ)フィッシングを行い、イベント終了後は自家製のサウナで疲れも癒し、美しい夜空の下で夕食や即席のライブ。折下ペルセウス流星群の見頃で、まさに里山の自然を堪能したいち日であった。
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