Gijieの足跡VOL.3 〜No.3(1998年2月号)〜

ルアーはエンドウアートクラフトの『ウッドベイト』。リアルメイクミノーのシンボル的存在。
ルアーはエンドウアートクラフトの『ウッドベイト』。リアルメイクミノーのシンボル的存在。

今回は1998年の1月に発売された2月号(No.3)です。
創刊号、第二号に続いて、フライ6割、ルアー4割の誌面構成。表紙はスタジオ撮影で、リアルメイクミノーの第一人者である遠藤龍美氏の『ウッドベイト』が、サーモンフライと一緒に氷結の湖面をモチーフにした背景に配置されています。創刊号の『キクチミノー』、二号の『ツインクル』、そして『ウッドベイト』と、ハンドメイドミノーをクローズアップする方向性は、当時から変わらないようです。

記念すべき本誌初のサクラマス特集。後の特別編集版への布石となった。
記念すべき本誌初のサクラマス特集。後の特別編集版への布石となった。

特集は『’98サクラマス白書』。言うまでもなく、本誌のサクラマス特集はこの号から始まりました。その意味では記念すべき一冊かもしれません。「全国主要6河川の傾向と対策」と題し、九頭竜川、北上川、赤川、米代川、閉伊川、日野川を紹介。当時はサクラマスを専門に狙っているアングラーは少なく、企画にあたっては編集部内でも「マイナーすぎる」と反対意見が多かったと記憶しています。しかし、その予想に反して売上は過去二号を大きく上回り、『平成のサクラマス』などサクラマス専門の特別編集号も、この特集の成功が後への布石になっています。

注目記事は、昨年末に多くのファンに惜しまれつつ亡くなられた故西村雅裕氏と弟の好仁氏による「四万十川のパワフルミノーイング」を筆頭に、ジャクソンの河西幸彦氏による管理釣り場の『トップウォーター・トラウティング』、パームスの飯田重祐氏による『鶴沼川 スプーンとミノーのナチュラルドリフト』など。こうした記事から、後の本誌のハシラとなる「本流ミノーイング」「フライフィッシング的ルアーフィッシング」などが生まれる訳です。

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